【副業人材活用事例インタビュー】~副業参画から正社員入社へ-ユニキャスト-

【副業人材活用事例インタビュー】~副業参画から正社員入社へ-ユニキャスト- - 茨城県北の人事部

例えば、収益の改善・販路拡⼤・新規事業・⼈事体制の⾒直しなど。
⼤⼩様々な違いはあれど、社内の課題を抱えていらっしゃる地域企業は少なくありません。
その多くは、解消に向けて取り組んでいきたい・将来的には取り組まなければならないとも思われています。

なかなか実⾏できない要因は、それらをできる⼈材やノウハウの不⾜、はたまた、既存の業務が忙しくて取り組み始める時間的な余裕がないことが根本にあると感じています。

⼀⽅で、⾃⾝の経験やスキルを活かして誰かに貢献したい。⼒を試したい。本業とは異なる環境で経験を積んでスキルアップしたい。
そんな熱意のある地域外の、いわば、その分野のプロフェッショナルな知識やスキルを持った⽅々が、副業プロジェクトに参画し活躍されています。

 

これから、副業プロジェクトを実施された(または実施中の)事業者にお話を伺った内容を、複数回に渡って共有していきます。(同様の内容を動画でも配信します)

地域の企業がどんなプロジェクトを⽴ち上げ、どんな副業⼈材の⽅と、実際にどう進められたのか。
地域企業の皆様にとっても、副業に関⼼のある⼈材の皆様にとってもご参考になれば幸いです。

 

Contents

今回の舞台

⽇⽴市で2005年に創業された「株式会社ユニキャスト」(以後、ユニキャスト)。

テクノロジを通して「驚き」と「感動」を創造し、⼈々の「夢」と「笑顔」を⽀えることをミッションとし、Webやモバイル、ロボットアプリケーション開発などを中⼼に様々な課題解決型サービスを提供されています。

また、クライアントワーク事業やロボティクス事業を展開すると同時に、CSR活動の⼀環として、シェアハウスの運営にも取り組まれています。

 

ユニキャストでは、2019年と早い段階で副業プロジェクトに取り組まれました。
副業として協働されていた志岐さんは、プロジェクトを経てユニキャストに転職され、現在は執⾏役員兼事業統括として活躍されています。

受け⼊れ企業、副業⼈材の⽅、それぞれが感じた副業の魅⼒は何か。
どのような経緯で⼊社されることになったのか。

三ツ堀さん(代表取締役)と、志岐さんにお話を伺いました。

 

プロジェクトの内容

■三ツ堀さん:
『志岐さんには社内アンケートや研修、リーダーのメンタリング 、⼈事評価制度の変更など、組織
改⾰に取り組んでもらいました。』

■志岐さん:
『最初は、リーダー育成という話がございました。リーダーを育成にするにあたり、全社員に「何に困ってる」「何が課題なのか」みたいなところを説明とアンケートをさせていただきながら実際に課題を把握し、組織改⾰ということで、こういう評価基準を作った⽅がいいよ。など、調査やアドバイスをさせていただきました。』

■三ツ堀さん:
『志岐さんに参画していただいてから、組織体制が強化され、リーダーの育成も進みました。社内アンケートでは社員の満⾜度が向上し、会社の価値観への共感が強まったことも確認できました。』
副業者としての志岐さんの経験とスキルが、ユニキャストの成⻑に⼤きく貢献しました。

 

副業の魅⼒

■三ツ堀さん:
『彼の⼤⼿IT企業でのマネジメント経験に期待してお招きすることになりました。』
当時の志岐さんは、都内の⼤⼿システムインテグレーターで働き、上流⼯程のエンジニアとしてクライアントのシステム開発に携わられていたそうです。
※システムインテグレーターとは、顧客の業務を分析し、課題解決に向けた要件定義やシステムの設計・開発・運⽤・保守まで、システム開発に関わるほぼ全ての業務を請け負うIT企業。

■志岐さん:
『⾃分の知⾒が他の会社でも役に⽴つのではないかと思い、複業を始めました。』

 

三ツ堀さんと志岐さんは、副業についてどのような魅⼒を感じているのでしょうか。

■三ツ堀さん:
『副業⼈材をお招きすることは、新しい視点やスキルが社内に持ち込まれ、組織が活性化する⾮常に有益な⼿段だと思います。特に地域企業では、このような仕組みを積極的に活⽤することで、⼈と組織の成⻑のチャンスが広がると思います。』

■志岐さん:
『今まで⼤⼿だったり企業での当たり前だったところが当たり前ではない世界だったりとか、逆にそれをユニキャストでやっていることに、またフィードバックをできるというところで、⾃分のスキルを改めて再発⾒できるというところが副業の⼤きなメリットの1つ。』

 

■志岐さん:
『再発⾒したことによって、⾃分の成⻑という可能性だったりとか、もうちょっと⾊々できるんじゃないか。みたいなところを⾒つけられたというのが、やっぱり副業の魅⼒かなと思っています。』

 

⾃分のスキルを改めて再発⾒し、⾃分はまだまだ成⻑できると思えたこと。
また、新たな挑戦への第⼀歩を踏み出せたことも⼤きな学びの1つだったそうです。

志岐さんは副業プロジェクトを経て、20年以上も勤めていた企業から転職されました。

 

正社員としての新たな挑戦

■三ツ堀さん:
『副業として関わっていただいている期間中に彼の知⾒が素晴らしいことだけでなく、⼈間性がとても魅⼒的で、我々としても、彼に正式なメンバーとして活躍してもらいたいという⾵に考えるようになりました。』

■志岐さん:
『40歳を過ぎての転職なので、結構チャレンジングかなと思います。そこを受け⼊れてくれたユニキャストにはとても感謝しています。』
プロジェクトの時から三ツ堀さんと話をしていく中で『この会社の伸びしろをより成⻑させたい』といった話があり、志岐さんご⾃⾝も、⾃分の⼒がどれだけ発揮できるか挑戦することに決めたそうです。

■志岐さん:
『⼤企業には⼤企業の良さみたいなところはあるのは、認識をしております。ただ、やはりですね、⾃分の⼒で(例えば、)組織だったりとか、育成の評価基準だったりというところを変えられるかというと、そうではないかな。ガチガチというところはあったのかなと思ってます。』

 

■志岐さん:
『ユニキャストは今20年⽬なんですけど、伸びしろがとてもあるので、そこを制度と仕組みをうまく使いながら成⻑をさせられるようなことが、今からでもできるかなというところで。やっぱりそっちの⽅がチャレンジングだし、ちょっと⾯⽩みもあるかなと思って、今回転職をさせていただきました。』

 

今後のヴィジョン

ユニキャストで志岐さんは、現在どのようなことをされているのでしょうか。

■志岐さん:
『現在は執⾏役員兼事業統括として、事業全体を⾒ながら組織全体の成⻑だったりとか、⼈の育成に取り組んでおります。』

■志岐さん:
『若⼿社員が⼤勢を占めているような会社ではあるので、⾃分の経験だったりとかっていうところをうまく還元させながら、⾃分の成⻑だけではなくて、個々の成⻑を意識させて、組織の成⻑というところにチャレンジしていきたいなと。これからも社員とともに、さらなる成⻑と⾰新というところを実現していきたいと思っております。』

■三ツ堀さん:
『志岐さんの情熱と知⾒は、ユニキャストにとって⾮常に⼤きな⼒となっています。これからも彼と⼀緒に、より良い会社を作っていきたいと考えています。』

まとめ

他者の⼒を借りて事業を推進する、実現することは、業務委託・外部発注・アウトソーシングなど、これまでも社会⼀般的に⾏われてきました。
昨今では、副業やスキルシェアといった形で参⼊される⽅々も増え、お互いに可能性が拡がっています。

また、副業やスキルシェアには、⾦銭的な報酬よりも経験的な報酬や地域貢献などを動機とする⽅々が少なくないといった特徴もあります。

企業にとっては、事業の推進や課題の解消など。
副業⼈材にとっては、経験によるスキルアップや地域貢献など。
それぞれの想いを実現し合う⼿段の1つとして副業プロジェクトを検討されてみてはいかがでしょうか?

本記事が、地域企業の皆様にとっても、副業に関⼼のある⼈材の皆様にとってもご参考になれば幸いです。

 

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